ドラッグの話

覚醒剤(かくせいざい)

日本で最も検挙数が多い麻薬が、この覚醒剤です。実際には覚醒剤とは、メタンフェミンとアンフェタミンという2種類の薬物、そしてそれらを含む薬物を指す言葉です。
これらの物質には覚醒作用があるので、覚醒剤と呼ばれるようになりました。
覚せい剤は、第二次世界大戦中、特攻隊の出撃時や軍事工場での労働効率をあげるために使用され、戦後、乱用が問題化。
1951年「覚せい剤取締法」で使用・売買・所持が禁止されました。1990年代に入り若者の使用が急増し、第三次覚せい剤乱用期に突入しています。
従来の注射による覚せい剤の乱用方法から今日では、より手軽な方法である吸入(あぶり)が好まれ流行しています。
ガラス器具を使ったものからアルミ箔をつかった簡単な方法での吸入(あぶり)は覚せい剤の乱用を手軽にし、現在では主流となっています。
他にも覚せい剤の結晶をすりつぶしてストローで鼻から吸い、鼻粘膜から吸収する方法もあります。
劇的な高揚感と自信をもたらすことから精神依存が形成されやすく、一方で毒性も高いです。
多弁、妄想、発作的自殺などの急性精神毒性、大量服用死、食欲不振、嘔吐、下痢など臓器への毒性、さらに、うつ、疲労感、混乱などの慢性精神毒性があり、幻覚や追跡妄想が出ます。
薬物を断った後も、飲酒やストレスをきっかけにフラッシュバック(突然、使用していたときと同じ精神状態になる)が起こるなど、深刻な後遺症に見舞われます。

俗称・・・スピード、エス、シャブ、アイス etc

大麻

麻の花や葉から作られた麻薬で、麻薬の中でも使用者が最も多く、前述した過去12ヶ月間で麻薬を吸ったことのある1億7200万人から2億5000万人のうち、1億4300万人から1億9000万人は大麻の使用者です。
大麻の摂取方法は、パイプ・ジョイント・ボング等を使用します。
花穂や葉から取れる樹液を圧縮して固形状の樹脂にした大麻加工品を大麻樹脂と呼びます。俗称・・・ハシシ、チョコ etc
記憶障害、生殖能力の低下、遺伝子への悪影響、免疫機能の低下などが起こるほか、摂取後24時間は運動能力や判断力に影響が残ると言われ、日本国外では摂取しての運転による交通事故も問題になっています。
乱用により「カンナビス痴呆」といわれる大麻精神病や、フラッシュバックなど後遺症が出ることも。
煙草よりも害がないなどと言われていますが、ほかの違法薬物への入り口となるケースが目立ちます。

俗称・・・マリファナ(マリワナ)、ガンジャ、ウィード、ハーブ、ハッパ、クサ etc

コカイン

コカという植物から作られる麻薬で、危険度は大麻より上と言われます。
作用時間が短いため、頻繁な使用から依存に陥りやすいのが特徴です。
アメリカで社会問題化、日本でもコカインを精製した「クラック」が流行。主に鼻の粘膜から吸いこんで摂取するため鼻が炎症を起こし、肺も侵されます。
慢性毒性はかなり高く、コーク・バグと呼ばれる皮膚の内側を虫が這いずるような精神症状が生じることもあります。
コロンビアやペルー、ボリビアに住む先住民インディオや労働者は、コカインの原料であるコカの葉を興奮剤や高山病の予防として日常的に噛んだり、
お茶にして飲んでいます。

俗称・・・コーク、ブロウ、クラック、スノウ etc

ヘロイン

あへんに含まれるモルヒネから作られる麻薬で、依存性や危険度が最も高いと言われる麻薬。
現存するあらゆる薬物の中で「快」の面でも「悪」の面でも最も高峰に位置します。
その使用法は主に、鼻からの摂取、経口摂取、そして静脈への注射という3種に上るが、様々な点においてこれらの中でも特に重視されるのが静脈への注射による摂取です。
静脈注射によって摂取した直後から数分間にわたって続く「ラッシュ」と呼ばれる強烈な快感は何物にも代えがたいものと言われ、 時には『オーガズムの数万倍の快感を伴う射精を全身の隅々の細胞で行っているような』と、 また時には『人間の経験しうるあらゆる状態の中で、ほかの如何なるものをもってしても得られない最高の状態』などと表現されます。
ヘロインの使用をやめた時に起こる禁断症状は極めて激しく、失神、幻覚、精神錯乱の他に、「骨がバラバラになるような痛み」も経験します。

俗称・・・スマック、ビッグ・エイチ、ブラウン、スノウ、シュガー etc

LSD

非常に強烈な作用を有する半合成の幻覚剤です。
LSDは無臭(人間の場合)、無色、無味で極めて微量で効果を持ち、その効用は摂取量だけでなく、摂取経験や、精神状態、周囲の環境により大きく変化する(セッティングと呼ばれる)。
一般にLSDは感覚や感情、記憶、時間が拡張、変化する体験を引き起こし、効能は摂取量や耐性によって、6時間から14時間ほど続きます。
ごく少量で感覚の混乱、幻覚、幻聴が起きるのは、脳の中で視覚情報と聴覚情報の混乱が生じるため。
いわゆる「バッドトリップ」を体験して長期にわたる精神的ダメージを受けたり、フラッシュバックの出現もあります。
なお、LSDと似た作用を持つマジック・マッシュルームには、サイロシビンという成分が含まれており、「麻薬」に指定されています。
日本では吸い取り紙のような紙にLSDをスポットしたペーパー・アシッドが出回っています。

俗称・・・エル、アシッド、スクエア etc

MDMA

MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミンMetylenedioxymethamphetamine)は、興奮作用と幻覚作用を併せ持つ錠剤型の合成麻薬で、
最近、検挙人員・押収量が、急増しています。
MDMAを使うと幻覚、幻聴、精神錯乱、脳や神経の破壊、心臓や肝臓の機能不全、睡眠障害などになります。
西ヨーロッパのベルギーやオランダなどで、全世界の消費量の80%が製造されており、80年代ごろからパーティー・ドラッグとして欧米を中心に広まったといいます。
とくにレイブと呼ばれるダンス音楽を一晩中流す屋外イベントで爆発的に普及。乱用者が急増し、摂取事故による死亡者も相次いだことから日本国外でも社会問題化しました。
また、気持ちを解放させて社交性を高める効果もあることからセックス時に用いられることもあります。
ラブドラッグとも言われ、使用した場合、女性の感度が飛躍的に高くなり、反対に男性機能を低下させる場合もあるのでバイアグラと併用することもあるようです。
錠剤やカプセル状になっていることが多く、吸入、注射、座薬などの方法で服用するが、ほかの麻薬や覚醒剤を混ぜたりなど、不純物が混じっていることもあり、その場合はより危険性が増します。
偽MDMAの場合、作用が遅いので、弱いMDMAを服用したと思い込み、より強くハイな気分を感じるために追加して服用すると、過剰摂取となり死に至るような可能性もあります。

俗称・・・エクスタシー、エックス、バツ、タマ etc

麻薬の乱用により犯罪が誘発されることからほとんどの国では治安維持のために法規制されており許可無く製造・所持・使用すると刑罰が科される。
スリランカ、マレーシア、シンガポール、中華人民共和国のようにアジア諸国には死刑を科す国も存在する。
薬物乱用禁止「ダメ。ゼッタイ。」
http://www.dapc.or.jp/index.htm

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