Earth Interview22 サンドラ・ヘフェリン
テレビやラジオ出演をはじめ、節約家のドイツ人ならではの節約術を描いたベストセラー本も出しているドイツ育ち東京在住の作家サンドラ・へフェリン。そんな彼女が近年、積極的に取り組んでいるテーマが自らのアイデンティティでもある「ハーフ」だ。昨今、テレビや雑誌でもハーフのモデルやタレントを目にする機会がたくさん増えているが、あなたは彼らのことをどれぐらい知っているだろう?ハーフならではの悩みや価値観を独自の視点でユニークに表現し続けている彼女の言葉からは異文化交流へのささやかなヒントが見えてくる。アースタイムズ代表、須藤茂との対談をお送りします。
[ 1  2  3  4  ]  次へ»

日本のカルチャーに憧れた幼少期、セーラー服が着たかった!?

― サンドラさんはドイツ人と日本人のハーフとして本やウェブなど様々な媒体を通じてハーフならではのとてもユニークな考えを発表されていますが、元々の育ちは日本なんですか?

育ったのはドイツのミュンヘンです。小さい頃から夏休みとかに何度か日本に遊びに来たことがあったので、お友達もいたし大人になったら一度は日本に住んでみたいなとは思っていたので学校を卒業してから正式に日本に住み始めました。

― 日本に来てからは何をやっていたんですか?

目的がとにかく日本に住んでみたいということだけだったので最初は滞在予定も1年から2年ぐらいで考えていました。仕事も決まらないまま日本に来てしまったので、最初はアルバイトで塾で子供達に英語を教えてたり語学学校でドイツ語をを教えたりしていました。そして、ちょうどその頃「ここが変だよ日本人」という番組をやっていて、出演する事になったんです。それがきっかけで節約ブームみたいなのが来ている時に出版社の方に声をかけて頂いて本(浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ)を出すことになって今に繋がっている感じです。

浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ (カッパ・ブックス)

― サンドラさんの本やウェブなどに掲載しているコラムは面白いし、文章としてもとても読みやすいんですけど、ドイツで育ったにもかかわらず日本語がとても上手ですよね。

小さいころを振り返ってみると「書く」ということが好きだったのでその影響はあるのかと思います。ミュンヘンでは日本語学校に週末だけ通っていたんですけど、そこでは宿題がたくさん出るんですね。日本語で1週間、毎日、日記を書いてくるとか。とにかく日本語を覚える為なんだけど、これがけっこう大変で嫌になって辞めちゃう子もいるぐらいなのに、私は全くそういうふうに思ったことがなくて小学校低学年から中学3年まで毎日楽しんで書いていました。あとは当時、ドラえもんとかあさりちゃんとかの漫画をよく読んでいたのも大きいかな(笑)。

― なるほど、「好きこそものの上手なれ」って言う言葉がありますが、ドイツに生活しながらも日本のカルチャーにどっぷり浸かっていたんですね。サンドラさんのお家ではお父さんとお母さんの話す言葉はどうなっていたんですか?

お父さんが日本語があまり上手じゃないので親同士はドイツ語で話していたけど、私はお父さんとはドイツ語でお母さんとは日本語で話すというのがうちのルールになっていました。だから私の中では母国語が二つあるという感じですね。

― サンドラさんのブログでもハーフの子供の教育に言葉のチャンポン(両方の言語を合わせて使うこと)は良くないって書かれていましたけど、家庭内でしっかりとルール化されていたんですね。

チャンポンは両方の言語での意味をわかった上でやる分にはいいと思うけど、わからないでやっているとルー大柴みたいな話し方が普通になっちゃうんです。それに小さい頃から家庭内でやっていると、ある言葉は日本語でしかわからなくて、ある言葉はドイツ語でしかわからないというような変なことになるし、何より大人になってから、ちゃんとした場では通用しないから結局、後から苦労することになるんですよね。

Earth Interview22 サンドラ・ヘフェリン
お母さんと
幼き日のサンドラさん

― 日本語の中にも和製英語って昔からあるけど、カッコいいと思っているのか最近、日本人同士の会話でも必要以上に横文字を多用する人っていますよね。あれは相手によってはとても不親切になると思う。

うん、確かに私が聞いても「それ、日本語で言えるじゃん。」っていうのはよくありますからね(笑)。

― ドイツにいた頃の日本に対するイメージはどんな感じでしたか?

毎年、遊びに行くたびに楽しい思い出があったのでとても魅力を感じていましたよ。やっぱりドイツには無いものがたくさんあったし、例えば学生の頃は日本のセーラー服に憧れたな。ドイツの学生は制服が無いですから。

― 学生時代ってファッションとかお洒落に目覚める頃だから日本だと逆に制服がすごく嫌に感じる子もけっこういるのに。

うちの母親も「なんで制服なんか着たいの?」って言ってた。私なんか今でも着たかったなぁって思うのに。

[ 1  2  3  4  ]  次へ»
Earth Interview01 三國清三 Earth Interview02 小菅優 Earth Interview03 舘野真知子 Earth Interview04 須藤生 Earth Interview05 田邊淳司 Earth Interview06 吉良さおり Earth Interview07 平富恵 Earth Interview08 横山智佐子 Earth Interview09 HIDEBOH Earth Interview10 高木康政 Earth Interview11 板倉由未子 Earth Interview12 CHISATO Earth Interview13 門田瑠衣子 Earth Interview15 桂かい枝 Earth Interview16 中島央 Earth Interview17 鈴木岳 Earth Interview18 廣川まさき Earth Interview19 大澤亮 Earth Interview20 高良結香 Earth Interview21 佐々木裕子 Earth Interview22 トシバウロン Earth Interview23 サンドラ・ヘフェリン Earth Interview24 岩井孝夫 Earth Interview25 井原慶子 Earth Interview26 喜井豊治 Earth Interview27 木全ミツ Earth Interview28 梅若ソラヤ Earth Interview29 中島央2 Earth Interview30 大山光一
TOPへ