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物質的な豊かさから精神的な豊かさへ時代は変わってきている。

― 日本でもここ数年で「ベジィ・ステディ・ゴー!」のようなメッセージ性のある雑誌が発刊されたり、様々な動きがあると思いますが、ご自分ではこれまでの活動の中で手ごたえは感じていますか?

もちろん、感じています!以前に比べてオーガニックとかそういったことに興味や関心を持つ企業が増えていますし、実際に何かしら消費者のニーズを感じて商品開発など新たな取り組みを始めている会社の話を聞くようになりましたから。

― 素晴らしいことですね。需要と供給のバランスなので急に大きく動くことは無いにしても、やっぱり先程もお話されていたように本当の意味で文化が根付くには企業もまき込んで一般の人たちに本質を理解してもらえるよう働きかけていくことが重要なんですね。

本当はそれが一番手っ取り早く伝わるのは言葉より体験することだと思うんですけど、最近、以前に比べると日本の若い人たちが留学や海外旅行をしなくなったという話を聞くと、まずいなって思います。やっぱり、テレビやインターネット等の視覚情報だけでわかったような気になっても、五感で感じたものとは全然違うし、それで物事の本質を理解するのは難しいと思うんですね。私自身が実体験としてそれはすごく感じていることなんです。だから、若い人は探究心や好奇心、行動力がある時にどんどん、海外に出た方が良いと思います。

― 実際、バーチャルな世界や日本の小さな世界の中だけでは分からないことってたくさんあるし、感受性が高い時期だからこそ若い人たちには一度常識を疑ってみて世界で今何が起きているのかを肌で感じてきてほしいですよね。では、逆に私達が今すぐ簡単にベジィな生活スタイルとして始められそうなことってありますか?

そうですねぇ・・・手っ取り早いところでは普段の食事に入れる調味料を変えると良いと思います。日本は醤油にしても味噌にしても発酵調味料の文化が発達していますが、やはり蔵造りの木の樽で熟成させて作られたものには栄養価が高く、とても良い菌が含まれているんです。こういうものを使うと化学調味料が入っているダシなんかを使わなくても本当に美味しい料理が作れるんですよ。

インタビュー中の様子

― それぐらいなら私達でも今日から始められそうです。ただ、こういった取り組みの第一歩で絶対に出てくる問題が金銭面だと思うんです。消費者にとって店頭でオーガニック食材や調味料を目にした時に頭では良いものだと分かっているけど、やっぱり、価格が高いので躊躇してしまいがちな部分ってありますよね。

確かに目先の金銭面だけでいえば隣に安い商品が並んでいればそちらを取りがちだけど、結局、環境にやさしくない製造工程のものや長期的に見た時に体に良くないものを摂取し続けた時に病院に入ることになって医療費や入院費がかさんだりすることを考えると、今、多少、高くても良いものを取り続けていくという選択をする方が長期的には経済的だったりするんです。結局、目先の事だけで判断するのではなく、長期的な視点というか本質的な部分で判断できるかどうかっていう話になっちゃうんですけど。

― もっと多くの人がサスティナブル(※1)な社会を作る為にこの本質となる部分を理解して消費活動の中できちんと「選ぶ目」を持てるようになってくると変わってくるんでしょうね。

(※1)サステイナブル:持続可能なという意味。将来的な地球環境を考え「環境を壊さず利用可能な」「地球に優しい」といった意味合いを含めて使われる事が多い。

イギリスやフランスなどがその部分ではちょっと先を行っているのかなって思う部分がまさにそこなんです。世界の中で日本はまだ、先進国と言われていますけど、私の中では本質的な部分ではもう、先進国だと思っていません。早くに金融危機に陥ったヨーロッパでは過去の物質的な豊かさから精神的な豊かさへライフスタイルや考え方が変わって行きましたから豊かさって物質的なことではないという真実に気付いている人が多いですよね。

― 明るい兆しも見えつつある半面、そういう意味ではまだまだ、課題は多そうですね。最後に吉良さんが今後取り組んでいきたいことや、やってみたいことはどんなことですか?

今やっていることと絡めて子供に関わることを何かやってみたいです。私自身も現在、0歳と2歳になる子供がいるのですが、やっぱり、私達の世代が次の世代に対してきちんとした教育を施すことは義務だと思うし、結局、正しい教育をしてあげられなければ、大袈裟じゃなく国が滅ぶっていうぐらいの事だと思うんです。具体的なことはまだ分からないですが、都会の子供が自然と触れ合えるような場だったり、エシカルな社会を作っていけるような活動にコミットしていければなって思います。

― 今日はどうもありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

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